ICD埋込後の日記

突然の心室細動からICD(埋込み型除細動器)装着後の日々の生活について

埋め込み後の日々㊲ 長男がサッカーをやめたいと

我が家の小学校6年生になる長男坊。最近、体も絞れてきて、サッカーと学校のペースもいい感じに慣れてきたと思っていたら、春休み前に頭が痛いと1週間学校を休むということがあった。

 

そのときは、もしかして心臓から来ているのでは・・・と心配になり、病院に行ってMRIまで取ってもらったが問題なし!MRI取っているころにはすっかり元気になっていたので、取りこし苦労かと思っていた。

 

するとある日曜日。サッカーの試合終わりに家に帰ってくると、泣いているではないか。一体どうしたどうした?? 「なんでもない( 一一)」とは言うが、なんでもない訳がない。ここは母親に任せて理由を聞くと、なんでも試合終わりに自転車で選手一同で移動中に、ぶつけられ、こかされた、とのこと。大変ショックを受けていた様子だった。

 

実は、サッカーの同学年には、AとBの二チームがあり、ここ1か月はAチームに上がっていた。確かにAチームの方が上手いが、個性が強い面々がいる。そこで馴染めずに、色々プレーにも言われるのがイヤだったようだ。

 

結局、話を聞いていると「もうチームを辞めたい」ということだ。まあゆっくり一日、二日考えてみたらと言って、その日は終わった。そして次の日、自分になりに考えて結論が出たらしく、「もう辞める」と言ってきた。

 

ここは、親のエゴだが、ここでやめてほしくはない。これからの人生で周囲に合わない人間達がいても、自分を認めさせるぐらいの力を持ってほしいし、サッカー自体ここまでやってきて勿体ない。

 

でも、最近のニュースなど見ていると、「子供のサイン」を昔のように「虐められたら、やり返してこい!」などと突き放す訳にはいかない・・・と思ってしまうし。これは難しい。

 

ありがたかったのは、いつもは長男に冷たいお姉ちゃん達が、気を使って、励ましてくれたり、気分転換に映画に連れて行ってくれたりと優しかったこと。素晴らしい兄弟愛だとうれしくなった。

 

しかし、嫁は強かった「辞めてどうするの!これから人生で逃げてばっかりになるよ。」と詰める詰める。「それでも辞めるというなら、自分でコーチに電話して告げな」と言う、するとまた泣き出す息子。ここで仲裁に入り、まあ少し時間を与えようよと言うのが精一杯の私。

 

そして、しばらく自分の部屋で泣いていた息子が、母親のところへ来て告げた一言は、「やっぱりがんばる( `ー´)ノ」とのことだった。なんなんだか思考回路はどうなっているんだ?と思いながら、家族みんなホットして、そうかそうかと、がんばろうかという雰囲気に。

 

どうが良かったのか、わからないが、まあがんばってもらおう。ちなみにその1週間後の試合でも、なんだか子供同士で揉めて、泣いていたが、親には何も言ってこなかった。戦っているんだなー(/_;)

 

自分自身が小学生のときに虐められっ子だったから、見ているとほんと胸が詰まる。自分に似てない天真爛漫な子だと思っていたのに・・・がんばれわが子よ。