ICD埋込後の日記

突然の心室細動からICD(埋込み型除細動器)装着後の日々の生活について

埋込後の日々㉞ 病気を経たからこその共感

 私の身近に少々心の悩みを抱えた方がいる。急な休みが多く、勤務制限も受けた状態で仕事をしている。会社に来ているときは普通に元気そうなので、傍目にはわからないのだが(・・;)

 しかしここ数日会社に来ないと思ったら、どうも上司が連絡して電話に出ない、メールだけが朝来るだけという状態とのこと。これはまずい雰囲気。どうしよう、どうしようとその上司と相談していた。

 しかし3日ぶりに先日、大変顔色悪そうでだが出社してきたので、その上司と私含めて3人で話をすることに。上司の方は、若くてイケイケタイプなので、今一つ病気のことに突っ込んで話をしたことがないらしく、私にヘルプを求めてきた。

 そこでぶっちゃけトークで、私自身の体験、最近の心療内科受診、薬の服用、復帰への焦り、将来への不安などを話した。もちろん相手の話も聞きつつ、「わかるわかるその気持ち」という感じで。

 1時間ぐらい話ただろうか、その方はだんだん目に涙を浮かべていた。本当に会社の職場で自分のことを理解して聞いてもらえる人に初めて出会えたとのことだった。私も朝から随分感情移入してしまった。苦しいよね、焦るよね、でも一歩一歩だよねと自分に言い聞かせるように話していた。

 なかなか話は切れない。こういうときは相手が話を切るまで、こちらから話を切ってはダメとどこかで聞いたような気がしたので、じっくり聞いていた。最後には、心が少し落ち着きました」と言ってもらえて別れた。

 よかったのか、どうか。リスクもあったのかも。でもお互いに救われたような気がした。その後、次の日も、そして土日を挟んで月曜日の今日も会社に来ていたから、とっても安心した。

 その方は休みの日が怖いらしい。家族の理解も得られていないみたいだ。自分は幸せだと思う。早く家に帰って来ても、良く休んでいても家族は暖かい。支えられていると痛感した。ホントのところはどう思っているのか気になるが。