ICD埋込後の日記

突然の心室細動からICD(埋込み型除細動器)装着後の日々の生活について

埋込まで➁

目が覚めた場所は、家から車で15分ほどの大学病院内のCCU (Coronary Care Unit 冠疾患集中治療室)。一番最初の記憶は、

・ここはどこの病院なのか?

・仕事に穴を開けた連絡しないと!とスマホを探す

・しばらくすると諦めて、また眠る

という感じだった。

体のあちこちに管が刺さっていた(左手首、右首筋、口への気管挿管尿道カテーテル)し、機械音が凄いのが印象的だった。話ができないので看護師と筆談をしていたが、「お」という字がどうしても出てこなかったり、単語が出てこなくてイライラしたりした。

目覚めた次の日(16日の日曜日)には気管挿管が取れたので、妻や父と話ができ、話すたびに言葉がスラスラと出てきたことが大変嬉しかった。挿管を外す際に当直の先生が「とりあえずは安心してください。本当に奇跡的なことで、良かったですね」と言ってくれたときは、周りの看護師さんや妻・父も含めて幸せな雰囲気が溢れ、自然と涙がこぼれてきた・・・。自分自身は一番大変なときの記憶がないけど、家族は本当に心配したと思う。みんなの心からホットした雰囲気が溢れてきて、やっと起こった事の大変さが感じてきたというところだった。